更新日:2019-03-15
※近年の世界情勢による影響について
コロナウィルス感染症や、昨今のウクライナ情勢に伴う物流コストの高騰・物価上昇により、各ブランドの指輪の価格が改定されていることが考えられます。
最新の情報については公式HPを確認ください。(2022年4月)
結婚を決めた理由は?何歳で結婚したの?
結婚を決めた理由は好きな人と夫婦になりたかったから
結婚を選んだ最大の理由は、やっぱり「好きな人と夫婦になりたかったから」。女性も男性も、同じ意見がもっとも多く見られました。
あるブライダル会社のアンケート調査を見ると、その他にも「温かい家庭に憧れがあったから」や「子供が欲しかったから」など、いくつかの意見が見られますが、概して、みんな幸せになりたかったという想いがよく伝わってきます。
また、結婚したり、子供を授かると、「控除」「非課税枠」「給付金」など、税金面で様々な優遇特典を受けることができます。
ただし、これらは結婚や出産をして自動的に受けられるものではなく、市役所などで所定の手続きを行なった夫婦だけが受けられる制度。居住地域の優遇特典を確認のうえ、くれぐれも手続きを忘れないようにしましょう。
しかし、なんでもかんでも良いことばかり!とはいきません。
結婚とは、リアリティの日々の連続。「自由になれる時間が少なくなった」や「自由に使えるお金が少なくなった」など、独身時代とは違ったデメリットとして感じる方もいることも事実です。
でも、これらデメリットをデメリットと感じるかどうかは、人それぞれ。デメリットをしのぐ大きなメリットを得られることが、結婚というイベントの神髄なのです。
結婚後の手続きと考えるべきこと
結婚をして苗字が変わると、
- 免許証
- パスポート
- 銀行口座
- クレジットカード
- 携帯電話
など様々な名義書換の手続きが必要になります。日にちを決めて、一気に手続きをしてしまいましょう。
なお、世の中では久しく「夫婦別姓」が議論されていますが、現状、日本の婚姻制度では「夫婦別姓」が認められていないことも覚えておいてください。
手続きの他に考えるべきことは「お金の管理」です。
世の中の夫婦の過半数は共働きです。夫婦共働き世帯の場合、問題となるのが家計管理。
- 収入の多いほうが全ての家計費を負担する
- 互いの収入の全額を共有口座にまとめる
- 互いに一定額の生活費を共有口座に入れる
など、家計管理にはいくつかのパターンがあります。自分たちに合ったパターンを考えてみましょう。
晩婚化による平均初婚年齢の上昇
厚生労働省の調査によると、2015年度の女性の平均初婚年齢は29.4歳、男性の平均初婚年齢は31.1歳となっています。
男女ともに晩婚化が進んでいると言われて久しい昨今ですが、その背景には女性の社会進出や全体的な低所得化など、いくつかの社会構造の変化があるようです。
結婚という漠然とした憧れの世界から、結婚生活という現実の毎日に突入したとき、男女はそれぞれ違和感や不満を抱くことがあるかも知れません。
しかし、これら違和感や不満が融合して一体化していくプロセスこそ、夫婦の本物の絆を育む土壌となっていくものなのです。
以下、幸せな結婚生活を送るための参考にしてみてください。
女性の結婚を決めた理由
好きな人と夫婦になりたかったから
冒頭でも紹介しましたが、かなり特殊な事情がない限り、好きではない人と結婚することはありません。これは女性のみならず、男性も同じこと。
その意味において「好きな人と夫婦になりたかったから」という結婚理由は、多少の温度差はあれ、どんなカップルにも共通している理由でしょう。
温かい家庭像に憧れがあったから
結婚に憧れを持つ女性が将来の結婚生活をイメージするときは、きっと温かい家庭像が思い描かれることでしょう。
ご主人がいて、子供がいて、ペットがいて、休日は家族みんなでお出かけ。
そんな穏やかな日々への憧れが、女性が結婚を選ぶ主な理由でもあるようです。
子供を産みたいから
たとえ結婚したとしても、必ずしも子供を設ける必要はありません。夫婦二人だけで幸せに暮らしていくスタイルも、尊重されるべきです。
しかしながら、やはりと言うか、結婚を選ぶ女性の多くが、結婚理由の一つに「子供を産みたいから」というものを挙げています。
子供を授かることで、夫婦の絆がより深まっていくことでしょう。
経済的に安定させたいと思ったから
独身でも経済的に安定して生活している女性は、全国に大勢います。
しかし、現実として、男性に比べると女性の生涯収入は低めであることを否定できません。
結婚し、男性と生活を共にすることで、一般的には経済的に安定する女性が多くなるでしょう。老後の経済的な不安も軽減されます。
年を取ってから一人でいるのが寂しいと思ったから
パートナーと死別した高齢者が、老人ホームなどで知り合った相手と再婚するケースもあるようです。
そこに恋愛感情があるかどうかは分かりませんが、間違いなく言えることは、人は一人で老後を過ごすのが寂しいという現実。老後の寂しさを不安に思う女性は、若い世代にも意外に多い模様です。
男性の結婚を決めた理由
好きな人と夫婦になりたかったから
女性と同じく、男性もまた「好きな人と夫婦になりたかったから」結婚した人が多いようです。
当然の理由と言えば、当然の理由でしょう。男性とて、好きでもない人と結婚したくはありません。逆に、心から好きな人がいるならば、その人と結婚したいと思うことは自然の心理です。
子供が欲しいから
女性ほどではないものの、「子供が欲しい」という理由で結婚を決意する男性も少なくありません。
古い時代には男の子を欲しがる男性が多かったようですが、現代では、元気で健康に生まれてくるならば男の子でも女の子でも構わない、という男性が多くなったようです。
独身生活に寂しさや退屈を感じてきたから
昼は会社で働き、夜は誰もいないアパートに帰宅する。そんな単調な毎日に、ふと寂しさや退屈を感じてしまう男性も多いようです
変わることのない日常を打破し、人生に新たな秩序を作りたいという願望が、男性を結婚へと突き動かすことがあります。
老後に様々な不安を感じたから
世の中の高齢者を眺めたとき、男性よりも女性のほうが元気であるような印象を受けたことはありませんか?
事実、男性よりも女性のほうが「平均寿命」だけではなく、「健康年齢」も長いことが分かっています。
老後の健康面での不安は、男性が結婚を決意する典型的な理由の一つです。
友人や同僚たちが結婚し始めたから
友人や同僚が結婚し始めたことをきっかけに、それまで普通の恋人だった女性との結婚を、急に意識し始める男性もいます。
友人や同僚の結婚は、男性にとっても女性にとっても、自らの結婚を考える大きな契機。いわゆる結婚ラッシュは、友人・同僚の結婚を心理的なきっかけとした連鎖反応の一種かも知れません。
結婚を決めたその他の理由
世間体があったから
女性、男性を問わず、結婚した理由の一つに世間体を挙げる人がいます。
20代などの若い夫婦が世間体を理由に結婚することは少ないと思いますが、30代後半や40代になると、結婚理由の一つとして世間体があったとしても、決して不思議ではありません。
自分自身の世間体だけではなく、親の世間体を気にする男女もいます。
周りからの圧力があったから
親や兄弟、親戚、上司などから、ことあるごとに「早く結婚しろ」と圧力をかけられる例もあります。
中には、実家に帰省するたびに親が「いい人がいるんだけど…、ちょっと会ってみない?」などと、勝手に裏で結婚話を進めている例もあります。
あるいは、親が子供に内緒で結婚相談所に相談を持ち掛けていることもあります。これら顕在的・潜在的な各種の圧力に負け、結婚を本気で考え始める男女もいるようです。
あえて言います。結婚のデメリット
結婚から得られる人生のメリットは、非常に多くあります。
しかし、今まで別々の価値観の中で暮らしてきた二人が、結婚後は家族として共通の価値観を目指すことになるわけなので、時には結婚前よりも不自由に感じることもあるでしょう。
ここでは、結婚がもたらすデメリットについて、既婚女性・既婚男性、それぞれから多く聞かれる声をまとめています。
既婚女性が結婚のデメリットと感じる部分
自由になれる時間が少なくなった
独身であれば自分一人のペースで生活をすることができますが、結婚をすると、男性の生活ペースも考慮して動かなければなりません。
家事や育児を手伝う男性が増えてきたとは言え、まだまだそれらは女性の仕事とされている感が否めません。結果、女性は結婚すると、独身時代に比べて自由になれる時間が大幅に減ってしまいます。
お金を自由に使えなくなった
結婚後、家事や育児などに専念するために、仕事をやめて専業主婦になる女性もいます。
専業主婦になると、自分の稼ぎはなくなるため、自由に使えるお金が減ることになります。
たとえ共働きであったとしても、稼ぎの一部を家計費に入れることは避けられないので、その分、自由に使えるお金は減るでしょう。
親戚付き合いが面倒くさい
かつて結婚は「家と家との結婚」と言われていました。現代では、そこまで強いしがらみはないものの、ある程度は「家と家との結婚」です。
ご主人の親戚付き合いには、奥様も同席しなければならないかも知れません。
親戚付き合いが面倒という声は、男女ともによく聞かれる結婚のデメリットですが、助け合える親族が増えるという意味では、メリットの一面があることも忘れてはなりません。
家事・育児が大変
家事や育児を手伝う男性が増えたとは言え、その作業料の比率は、圧倒的に女性に偏っているのが現実です。朝から晩まで家庭のために家事・育児をすることは、男性がイメージするよりも大変です。
様々な手続きが面倒くさい
結婚するということは、新たな戸籍が出来上がるということ。これに伴い、女性も男性も様々な公的手続きをしなければならないことになります。
婚姻届の提出はもちろんですが、結婚に伴って苗字や住所が変わる場合には、保険証や免許証、パスポート、銀行、クレジットカード、公共料金など、ありとあらゆる変更手続きをしなければなりません。
旦那への小さな不満が蓄積する
概して、男性よりも女性のほうが細かいところに目が届きます。そのため、男性が気にならないような小さなことでも、女性にとっては小さな不満として蓄積していくことがあります。
「洗濯物はきちんと畳んで仕舞ってほしい」「髭を剃ったら洗面台を流して欲しい」「トイレでは座って小用を足してほしい」などなど。
日常生活の小さな不満の連続と蓄積を、結婚のデメリットと挙げる女性も少なくないようです。
既婚男性が結婚のデメリットと感じる部分
独身時代よりも経済的に厳しくなった
女性も同じデメリットを感じることが多いのですが、男性ほどではありません。
男性の場合、今まで自由になったお金の大半が、家庭のためのお金となります。
経済的に厳しくなるというよりも、もはや結婚とともに自分のお金はなくなる、と考えたほうが良いかも知れません。給与はもちろん、独身時代の貯蓄すら家のお金と化す男性も。
時間とともに愛情が薄れてしまう
結婚後、時間とともにパートナーに対して女性としての新鮮味を感じなくなっていく、という声も多く聞かれます。
結婚のデメリットに数えるべきかどうかは難しいところですが、現実としては、確かにそのように感じている男性は少なくない模様です。
女性にとっても、同じことかも知れません。
一人になれる時間が少なくなった
独身時代は、仕事が終わると自分の時間でした。しかしながら結婚後は、仕事が終わると家庭の時間です。
家庭を顧みず趣味に没頭したり、毎日飲み歩いたりなどはできなくなります。
二人の時間だからこそ幸せ、と発想転換する必要があるでしょう。
独身時代よりも責任が重くなった
自分の生活のことだけを考えていれば良かった独身時代に比べ、結婚後は、奥様やお子様のこと、将来の生活のことなど、男性には様々な責任が生じます。
もちろん女性にも同じような責任は生まれますが、一般には男性のほうが重い責任を負うことになるでしょう。むしろ、そこにやりがいを見出し、前向きに頑張っていきたいものです。
価値観が違うと感じることがある
女性からも多く聞かれる結婚のデメリットとして、結婚をすると互いの価値観の違いが浮き彫りになる、というものがあります。
もちろん結婚前の交際中であっても、相手の価値観の違いを感じることは多々あると思いますが、結婚をして日々を共に暮らしていると、互いの価値観の違いはより明確・具体的になります。
他の女性と気軽に遊びに行けない
こちらは男性側の身勝手なデメリットかも知れませんが(笑)、独身時代とは違い、奥様以外の女性と気軽に遊びに行けない、という声も聞かれます。
あらぬ誤解を生まないよう、男性は十分に注意して行動してください。
でも、これらって本当に結婚のデメリット?
ところで、ここでご紹介した結婚のデメリットは、既婚の男女に対して「結婚のデメリットは何ですか?」と、あえて質問をぶつけてみたときに出てきた回答。
「メリットはさておき、あえてデメリットを言うならば、こんな感じですかね」という流れの回答であることを理解しておいてください。
現実的な生活を営むうえで、これらをデメリットと感じるかどうかは、人それぞれでしょう。
そもそも、結婚したら自由に使える時間やお金が少なくなることは、結婚前から分かっていること。あるいは、家事や育児が大変なことも承知のうえで、人は結婚という選択肢を選んでいるはずです。
これらのデメリットをしのぐ大きなメリットを得られることが、結婚というイベントの神髄ではないでしょうか?
男女ともに平均初婚年齢が上昇中
厚生労働省「人口動態統計」によると、2015年度の女性の平均初婚年齢は29.4歳。1975年の平均初婚年齢24.7歳に比べると、5年弱も平均初婚年齢が伸びています。
ちなみに同じ資料における男性の平均初婚年齢は、1975年が27.0歳で2015年が31.1歳。男性も4年ほど平均初婚年齢が上がっています。
男女ともに、いわゆる晩婚化の一途をたどっているわけですが、この背景には次のような社会構造の変化があると言われています。
女性の社会進出
古い時代に比べ、現在では専業主婦の比率が下がってきています。見方を変えれば、女性の社会進出が進んでいる、ということ女性の社会進出は、明らかに女性の晩婚化へ影響を与えています。
社会進出した女性の多くは、仕事にやりがいを感じることでしょう。仕事にやりがいを感じる分、結婚への興味は少し薄れる可能性があります。
「恋愛も結婚も大事だけど、仕事も大事」と考える女性が増えたことが、女性の晩婚化に影響しています。
低所得層の増加
独身時代に比べ、結婚をすると余分にお金がかかります。子供が生まれれば、さらにお金がかかることでしょう。「とても自分の給料では結婚などできない」と思う人が多いかも知れません。
長い景気低迷の影響による低所得層の増加に加え、高齢化による現役世代の税金・保険料負担の増大がふくらむ中、経済的な理由で結婚に踏み切れない人も多いと考えられます。
子育て環境の不備への不安
ニュースなどを見ても分かる通り、少なくとも現代日本は、子育ての環境が充実した国とは言えません。
昔とは違い、女性の社会進出や核家族化が進んだ現代。保育所の入所待ちといったニュースなどを耳にすると、結婚して子育てをしていく自信がなくなるかも知れません。
未婚女性が結婚を希望する年齢
2015年、ある大手サイトが318名の未婚女性を対象に「何歳で結婚したいか」というアンケートを取りました。アンケートの結果、次のような回答が得られています。
1位:26~28歳…40%
2位:23~25歳…31%
3位:20~31歳…11%
この結果によると、未婚女性の実に71%もの人が、23~28歳までの結婚を希望していることになります。単純に真ん中を取れば、平均的な結婚希望年齢は25歳くらいと考えられるかも知れません。
「もっと仕事をしたい」「もっと遊びたい」という希望と、「20代のうちには結婚したい」という希望とが混在した数字なのでしょう。
ひるがえって女性の平均初婚年齢は29.4歳。仮に、平均的な結婚希望年齢を25歳と考えると、多くの女性は希望よりも遅めの結婚となっている模様です。
「もう少し若いときに結婚したかったけれども、諸々の事情によりできなかった」という女性が多いのでしょうか。
結婚適齢期は、結婚にリアリティを感じる瞬間
結婚適齢期は、単純に年齢だけで考えるべきではありません。たとえ何歳であっても、結婚にリアリティを感じたときが、その人の結婚適齢期と考えても良いでしょう。
多くの女性は、どんな瞬間に結婚へのリアリティ(結婚への焦り)を感じるのでしょうか?代表的な例を見てみましょう。
独身の女友達が少なくなってきたとき
いつも遊びに行っていた独身仲間が、一人、二人と結婚していき、気づいたら独身の友達はわずか数名。
そのような状態になったことをふと思うとき、女性は自分自身の結婚へのリアリティを感じることが多いようです。
結婚しなそうな女友達が結婚したとき
バリバリのキャリアウーマンや、男運が薄い感じの女性(失礼!)など、結婚とは縁が遠い感じの女性が結婚したと聞いた時、女性は自分の結婚について意識することがあります。
出産のタイムリミットを意識したとき
日本産婦人科学会では、35歳以上の女性の妊娠を「高齢妊娠」と呼び、妊娠や出産時のリスクが高まると指摘しています。
あるいは、35歳以降は妊娠しにくくなる、との指摘もあります。
このような情報を耳にして、自分自身の出産のタイムリミットを意識したとき、結婚にリアリティや焦りを感じる女性もいるようです。
周囲からの「早く結婚したら?」への対処法
結婚を希望していないのに、周りから「早く結婚したら?」と言われることは、非常に苦痛です。
あるいは、結婚を希望しているにも関わらず結婚できない状況の中、「早く結婚したら?」と言われることもまた、本当に嫌なものです。
周りから「早く結婚したら?」と言われた時は、次のような言葉を返し、お茶を濁してさっさと消えましょう。
「誰か紹介してくださいよ」
上司などの「早く結婚したら?」に返す常套文句です。
ただし、世話好きの上司の場合、本当に目ぼしい男性を紹介してくることもあるので、すでに彼氏がいる女性は要注意です。
「結婚は考えていますよ。でも今は仕事を頑張りたいので」
「結婚よりも仕事を頑張りたい」ではなく「結婚は考えているけれども仕事を頑張りたい」というところがポイント。
「結婚よりも仕事を頑張りたい」という言い方だと、相手に負け惜しみのような印象を与えかねません。
「私のことよりも、あなたの結婚生活のことを聞かせてくださいよ」
このセリフを皮切りに、相手の結婚に関することを根掘り葉掘り質問していきます。
質問攻めをすることによって、本来話すはずの人間をすり替えてしまう作戦です。
結婚すると税金が安くなる?
税金の仕組みを簡単に知っておきましょう
「結婚すると税金が安くなる」という話を聞いたことがあるでしょうか?
実際に安くなるかどうかは夫婦の収入状況によって違ってくるので、一概に税額を語ることはできません。
ただし、結婚や出産にともない、各種の控除や非課税枠が登場したり、給付金を受けることができたりします。
そのため「安くなる」かどうかはさておき、「お得な制度の恩恵を受けられる」ことは確かです。
ところで、ご主人や奥様の仕事が個人事業主などの経営者であれば別ですが、サラリーマン(給与所得者)である場合は、税金の意識について希薄になりがちです。
なぜなら、給与から勝手に天引きされているからです。そこで、まずは「控除」「非課税枠」「給付金」などの用語について理解しておきましょう。
控除(こうじょ)とは?
税金とは、簡単に言えば給与の額に対して一定の率でかかってくるものです。給与が安ければ安いほど、税金の額も安くなります。
控除とは「この金額は給与から差し引いて税金を計算しますよ」という金額のこと。たとえば30万円の給与に対して5万円の控除が適用されれば、差し引きで給与は25万円とみなされ、この25万円に対して税金がかかります。
30万円の満額に対して税金がかかるよりも、25万円に対して税金がかかったほうが、少しだけ税金はお得になります。
非課税枠とは?
非課税枠とは「たとえ収入があったとしても、このタイプの収入ならば税金はかかりませんよ」という制度。
通常、いかなるタイプの収入であれ(他人からもらったお金であれ)、収入に対しては税金がかかります。しかしながら、一定の条件を満たした収入ならば税金はかからない、という制度があります。
給付金とは?
給付金とは、一定の条件を満たしている人に対して、市町村などがお金を支給する制度。
税金が安くなるわけではありませんが、仕事をしたわけでもないのにお金をもらえるわけなので、見方を変えれば、実質的には税金が安くなったことと同じです。
結婚・出産すると登場する控除・非課税枠・給付金
結婚・出産にともなって登場する控除・非課税枠・給付金について具体的に見ていきましょう。
厳密な税額の計算は個々の世帯の状況によって異なるため、ここでは概略的な説明にとどめます。
なお、税金制度は頻繁に変更になる点、および、給付金制度は各市町村によって大きく異なる点は理解しておきましょう。
配偶者控除(2018年から)
配偶者の年間収入が150万円以下の場合、所得税の計算において38万円、住民税の計算において33万円の控除が適用されます。
配偶者特別控除(2018年から)
配偶者の年間収入が103万円超~141万円未満の場合、所得税の計算において最大で38万円、住民税の計算において最大で33万円の控除が適用されます。
扶養控除
年間収入が103万円以下の扶養家族がいる場合、扶養家族1人につき、所得税の計算において38~63万円、住民税の計算において33~45万円の控除が適用されます。
なお、16歳未満の扶養家族については、控除の対象とはなりません。また、扶養家族になるためには、所定の登録手続きが必要となります(結婚したら自動的に扶養家族になれるわけではありません)。
結婚・子育て・生活資金の贈与における贈与税の非課税枠
他人からお金をもらった場合、もらった相手がたとえ親であったとしても、金額が年間110万円を超える場合には贈与税を納めなければなりません。
しかしながら、結婚・子育て・その他生活資金に関わるお金を「親または祖父母」からもらった場合、1000万円までは非課税となります(結婚費用は300万円まで)。
教育資金の贈与における贈与税の非課税枠
学校や学習塾などの教育に関わるお金を「親または祖父母」からもらった場合、1500万円までは非課税となります(学校費用以外は500万円まで)。
児童手当
子供一人につき、年齢に応じて月額0.5~1.5万円が支給されます。