更新日:2019-03-15
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結婚の挨拶に行くときの正しい流れは?

男性が女性宅へ赴くのであれ、女性が男性宅に赴くのであれ、形式的には結婚をお許しいただくためのセレモニーであることを忘れないようにしてください。たとえ、実質は単なる結婚の報告会であったとしても、です。セレモニーである以上は形式にのっとった形で始め、終わることが原則です。
以下、結婚の挨拶の流れについて、形式上の所作について解説します。便宜上、男性が女性宅へ赴く前提で解説をしますが、女性が男性宅に赴く場合でも、概ね流れは同じです。
- 玄関先での所作
- 部屋に通されてからの所作
- 帰宅後の所作
- 全般を通じた注意事項
玄関先での所作
ピンポンをならす前にコートを脱ぐ
先方宅の玄関先まで到着したら、ピンポンをならす前にコートを脱ぎます(季節にもよる)。「コートを脱ぐ=お邪魔してお話をしたい」、「コートを着たまま=玄関先の立ち話で済ませたい」という暗黙のマナーがあるからです。
ピンポンを鳴らす
約束時間のちょうどにピンポンを鳴らします。多少ズレる分には問題ありませんが、遅くとも早くとも、約束時間から5分以上ズレないようにしてください。5分以上ズレる場合には、事前に電話連絡を入れておきましょう。
玄関に入り、ドアを閉めてから挨拶する
中から呼ばれたら、玄関のドアを開けて軽く会釈をしつつ「こんにちは」「失礼します」などと一言添えて、いったん後ろを向いてドアを閉めます。
ドアを閉めたのちに改めて前を向き、「●●と申します。本日はお時間を頂きましてありがとうございます」と挨拶をしましょう。
部屋に通されてからの所作
下座に座る
原則として、下座を選んで座ります。洋室の場合はドアに一番近い席、和室の場合は床の間から一番遠い席が下座です。
上座を勧められた場合は、いったん「いえ、本日はご挨拶に伺ったところですので…」とぼんやりと断りの旨を伝えます。その一言が、常識人の感性をアピールすることになるでしょう。重ねて上座を勧められた場合には、「恐れ入ります」と一言添えて上座へ座ります。
手土産を渡す
着座したら、手土産を渡します。「●●さんがお好きだと伺っておりましたので」と一言添えましょう。「つまらないものですが…」は、最近あまり流行りません。
まずは歓談をする
すぐに本題に入るのではなく、まずは歓談します。歓談の材料は、周囲で目につくものに触れてみるのが良いでしょう。
盆栽が目についたら「さきほどから気になっていたのですが、盆栽がご趣味なんですか?」など。賞状や写真が掲示されていたら、それについて触れてみるのも良いでしょう。相手が話したくなるようなネタを瞬時に探すことがポイントです。
本題に入る
歓談に一区切りがついたら、改めて襟を正し「さて、さっそく本題で恐縮なのですが…、●●さんとの結婚をお許しいただけないでしょうか? 何とぞ、お願いいたします」と、しっかり目を見て伝えたうえで、頭を下げてください。
この際、女性も親に対して軽く頭を下げます。事前に彼女と申し合わせておきましょう。
歓談に戻る
本題を終えたら、歓談に戻ります。緊張もだいぶ和らいでいるはずなので、リラックスして話しましょう。彼女の幼い頃の話を聞くと、お母様は喜んで話し始めるかも知れません。
帰宅の旨を伝える
最後の歓談に一区切りがついたら、「それでは、本日のところはこれで失礼いたします。また改めてご連絡差し上げます」との旨を伝え、おいとまの仕草を見せます。
時間帯にもよりますが、この際、先方から食事を勧められるかも知れません。その際は、「いえいえ、本日はご挨拶だけでしたので…」と、いったん軽く断りましょう。それでも重ねて食事を勧められた場合には、「それではお言葉に甘えて…」と添え、お誘いを受けましょう。
アルコールを勧められた場合、決して飲み過ぎないように注意してください。
帰宅後の所作
男性の場合
帰宅したら、可能な限り早めに彼女の親に電話を入れましょう。「本日はお忙しい中、お時間を作ってくださり、ありがとうございました」「ご結婚に前向きなお返事をいただき、大変嬉しく思います」「今後とも、何とぞ宜しくお願いいたします」など、簡単なお礼を伝えましょう。
女性の場合
男性と同様に、電話を一本入れて謝礼を伝えます。加えて、手書きでお礼の一筆を書き、送りましょう。ハガキ一枚だけでも、先方が抱く印象はかなり違います。
全般を通じた注意事項
彼女を呼ぶとき
親の前で、彼女を呼び捨てにしたりニックネームで呼んだリしないようにしてください。違和感があっても、かならず「●●さん」と呼びます。
彼女の親を呼ぶとき
「●●さんのお父さん」「●●さんのお母さん」と呼んでください。からなず「●●さんの」を付けます。
原則として「嫁ぐ家→もらう家」という順で挨拶に行く
先に嫁(または婿)の親に挨拶をし、次に、もらうほうの親に挨拶に行く、という順番が原則です。
【まとめ】両家への結婚の挨拶の流れ
玄関先での所作
コートを脱ぐ、ピンポンを押す、後ろ向きで玄関のドアを閉める、改めて挨拶をする、という流れを覚えておきましょう。
部屋に通されてからの所作
下座に座る、手土産を渡す、歓談をする、本題に入る、歓談をする、帰宅する、の流れです。食事を勧められた場合には、適宜対応。アルコールを飲み過ぎないように。
帰宅後の所作
自宅に到着するや、お礼の電話を1本入れる。女性の場合は、加えてハガキ一筆を送ると好印象です。
全般を通じた注意事項
彼女は「●●さん」、彼女の親は「●●さんのお父さん」「●●さんのお母さん」。原則、嫁ぐほうの親へ先に挨拶をする。

