更新日:2021-09-09
※近年の世界情勢による影響について
コロナウィルス感染症や、昨今のウクライナ情勢に伴う物流コストの高騰・物価上昇により、各ブランドの指輪の価格が改定されていることが考えられます。
最新の情報については公式HPを確認ください。(2022年4月)
結婚指輪は、夫婦となる2人の絆を生涯見守ってくれるアイテム。そのため、一般的には極力買い直しをしなくて済むよう、ラグジュアリーかつ質の高い素材で製造されています。
特にプラチナやゴールドが用いられる一番の理由は、「丈夫でカラーが変化しにくい」から。(参考:https://bridge-antwerp.com/faq/faq_22187.html)
しかし、実はそれぞれの素材は性質ごとにアフターサービスの内容も異なってくる恐れがあるので、購入の際にはきちんと確認しておく必要があるのです。
そこで今回は、せっかくなら一生長持ちする結婚指輪が欲しい…と願っている方に向けて、一般的に使用されるプラチナとゴールドの各魅力や注意点、ブランドごとの対応の違いなどについてまとめてみました。
結婚指輪の素材は「プラチナ」と「ゴールド」が定番
結婚指輪の素材として定番なのは「プラチナ」と「ゴールド」。プラチナは純粋な愛を象徴するかのように透明感のあるカラーが特徴で、ゴールドは華やかな雰囲気とカラーバリエーションの豊富さが魅力です。
ゴールドは基本的にオーソドックスな「イエローゴールド」、銅を混ぜて作る「ピンクゴールド」、プラチナと似た色彩ながら、比較的安価で太めのアームも表現しやすい「ホワイトゴールド」を取り扱っているブランドが多く、とりわけゴールドとしての色味を楽しむなら前2つがおすすめと言えるでしょう。
しかし、結婚指輪の素材選びは見た目の印象だけでなく、その性質(お手入れの簡単さや、アフターサービスがどこまで可能かなど)や実際にはめてみた時の感覚が重要!気になるデザインを見つけたら、必ずお店でしっかり話を聞いてみてくださいね。
永遠を象徴するとも言われる!まずは「プラチナ」から見てみよう
最初に検討する方も多いであろう「プラチナ」。プラチナの代表的なメリットは3つ挙げられます。
メリット⒈変色に強いとされ、お手入れが比較的簡単
プラチナはそのクリアな輝きが年月を経ても劣化しにくいことから、永遠を象徴するとも言われる素材です。
2人の愛がいつまでも色褪せないように、と願いを込めるにはぴったりのイメージですね。
お手入れも日常的には着用後に柔らかい布(クロス)で拭くだけでOK。中性洗剤でセルフケアもできますから、比較的簡単に輝きを維持できます。
参考:横浜元町彫金工房公式サイトhttps://yokohama-chokin.com/blog/pt900/
メリット⒉年を重ねても派手すぎない印象で、TPOにあわせて身に着けやすい
結婚指輪は冠婚葬祭ではめられることも多いですが、プラチナはマナー的にも問題なく身に着けられますし、華やかすぎない色彩で悪目立ちしにくいのがメリットと言えるでしょう。
特に、年齢を重ねていくことで頻度の多くなってくる葬儀の場面においても、基本的には着脱が不要なのは見逃しがちなポイントです。
メリット⒊購入後のサイズ直しや加工がしやすい
特に女性は妊娠や出産で体型の変化や指の浮腫みなどが起こりやすいため、何年も経った後のことはまだ考えなくていいや、と思わず、いつかは必要なこととして真剣に考えておくのが良いでしょう。
その点プラチナの場合、ほぼすべてのブランドでサイズ直しや修理に対応しています(※デザインが複雑・特殊なものを除く)から、後述するゴールドをはじめ、他の素材に比べると交換のリスクが少ないのも知っておくと選び方が変わってくるでしょう。
1ランク上の知識として「ハードプラチナ」を知っておこう
プラチナ純度はそのままで、さらに丈夫で長持ちする「ハードプラチナ」を独自で開発して採用しているブランドがあることをご存知でしょうか?
主に、下記のブランドがハードプラチナを採用しています。
エクセルコダイヤモンド
プラチナに独自の配合をした金属を合わせ、より強度の高いハードプラチナを実現。特殊なナノ技術を用いた表面加工「ナノジュエリーコート」も利用可能。
参考:https://www.exelco.com/bridal_service/making/
銀座ダイヤモンドシライシ
ブライダルリングは一生使うものであること、を念頭に、独自配合でのハードプラチナを開発。特殊なナノ技術を用いた表面加工「ナノジュエリーコート」も利用可能。
参考:https://www.diamond-shiraishi.jp/brand/products.html#hard_platinum
俄(NIWAKA)
純度95%にこだわり、独自の配合で一般的なプラチナよりも硬度を高めあげたハードプラチナを使用。
参考:https://www.niwaka.com/bridal/faq/material.html
一生ものだからこそ、丈夫で長持ちする指輪が欲しいという人は、ハードプラチナを採用しているブランドも是非検討してみてください。
プラチナについてはここまで。次はゴールドについて詳しく見ていきましょう。
やっぱりゴールドが好き!というあなたは「サイズ直し」を確認してみて
一通りプラチナの結婚指輪を検討してみたけれど、やっぱりゴールドが好き!と感じた方もいると思います。
デザイン的にもゴージャスな雰囲気で、指先をパッと明るく彩ってくれるゴールドも、プラチナと並ぶ定番の素材ですよね。
しかし、ゴールドを選ぶなら注意しなければならないポイントがいくつかあります。
- サイズ直しの制約
- 肌の色に合う合わないがある
- 葬儀では着用が基本できない
などあくまで、「ゴールドがダメ」ということではなく、ゴールドを買う時は「事前に知っておくべき事がプラチナよりも多い」ということをまず理解してください。
サイズ直しの制約
サイズ直しといえば、基本的にどのブランドでもアフターサービスとして用意されているイメージですが、アフターサービスに関する別記事で「永久保証つきのブランドでも、デザインによってはサイズ直しが難しくなることがある」とご紹介しました。
サイズ直しは「デザインによって対応が難しい場合がある」と書かれています。サイズ直しは、指輪を一度切ったりする方法などで行うため、デザインが凝ったものになればなるほど、その後加工をするのは難しくなります。
そのためブライダルジュエリーブランドでは「サイズ直しができないデザインの場合、交換にて対応する」と注意書きがされていることが多いのです。この場合の交換とは、自分の指の新しいサイズに合わせて新品の指輪と交換するというもの。
(結婚指輪のアフターサービスについて)
実はデザインだけでなく素材によっても交換になる恐れがある、って知っていましたか?
ゴールドはプラチナに比べて他の金属と混ざりあっている割合が大きく、特に銅を含んだピンクゴールドはひび割れや変色が起きやすいと言われていることから、サイズ直しや修理に対応していないブランドもあるのです。
見た目は同じでも、交換となれば2人で選んだ想い出の指輪はもう返ってきません。
そんな切ない思いを極力避けるためにも、サイズ直しができるかどうか購入の際にしっかりと確認しておくことが大切です。
肌の色によってはゴールドを選ぶべきと言えることも
そんなゴールドにも、もちろん見た目以外に様々なメリットがあります。まず、肌の色によっては非常に馴染みやすい、という点です。
日本人は基本的に黄色みがかった肌色の人が多いと言われていますが、例えば元々地黒、もしくは趣味がアクティブ系などで小麦色の肌をしている方の場合、イエローゴールドがしっくり来やすいとされています。
健康的な魅力にゴールドの華やかさがプラスされ、セレブリティのような雰囲気になりそうですね。
逆に黄色みが薄いピンク系の肌で、かつ色白の方に似合いやすいのはピンクゴールド。
ピンクゴールドは白やパステルカラーなどふんわりしたカラーのファッションにもぴったりなので、フェミニンなスタイルがお好みの方はぜひ検討したい素材と言えるでしょう。
ゴールド素材は本当にサイズ直しできない?コンビリングは?
最近ではプラチナとゴールドを組み合わせた「コンビリング」も人気ですよね。
その場合、メンテナンスはどうなるのか気になる方もいるはず。
そこで今回は、生涯メンテナンスを保証してくれる「永久保証」が付いているブランドに、ハードプラチナを取り扱う代表的なブライダルブランドとしてご紹介した「俄」を加え、ゴールド&コンビリングのサイズ直しについて調べてみました。
(公式サイトに詳しい記載がないブランドは、問い合わせにてお答えいただいております)
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ゴールド素材やコンビリングでもデザインによってはサイズ直しを受け付けているブランドもあれば、基本的には対応不可、交換になるとしているブランドもあります。
しかし、表からもわかる通り、ブランドによってゴールドやコンビリングの取り扱い方は様々。そのため、購入前からゴールドやコンビリングはずっと使い続けられなさそう…と悲観する必要はありません。
このあたりはショップで詳しく聞いておくと後悔しないと思いますよ。
ゴールドの結婚指輪は冠婚葬祭に注意
年齢が上がっていくにつれて増えてくる「葬儀」の場面において、ゴールドの結婚指輪は着用が基本的にはNG。喪に服す場面では、着脱が必要なのでその点も考慮しておきましょう。
まとめ
結婚指輪の素材ごとに見ておくべきポイントのおさらいです。
プラチナ
扱っているプラチナの純度、種類を確認しましょう。
Ptの数字が1,000に近づくに連れて、純度は高いものの耐久性が減っていきます。
丈夫で長持ちする指輪が欲しいのであれば、「ハードプラチナ」という選択肢もあります。
エクセルコダイヤモンド、銀座ダイヤモンドシライシ、俄が主に採用しているブランドですので、実際にお店へ行ってみてください。
ゴールド
ゴールドは事前に知っておくべきことがプラチナよりも多くありましたね。
1.サイズ直し
プラチナに比べてサイズ直しができないことが多く、基本的には新品の商品と交換となってしまいます。長い年月の思い出を刻んだ指輪を手放すことになってしまうこともあるので、そういった事を理解した上で、購入をしましょう。
2.肌の色
肌が白くピンクかかっていることがある意味悩みとしてお持ちの方は、ピンクゴールドが似合いますし、色黒の方はゴールドが似合います。見た目の好みも大事ですが、あなたの肌の色に合うかどうか、その点も試着して確認をしましょう。
3.葬儀では基本的に着用ができない
年齢が上がっていくと葬儀に参列することも多くなってきます。そのような場では、着用が基本的にできないため、着脱が必要になることがあることを理解しておきましょう。