更新日:2020-04-13

※近年の世界情勢による影響について

コロナウィルス感染症や、昨今のウクライナ情勢に伴う物流コストの高騰・物価上昇により、各ブランドの指輪の価格が改定されていることが考えられます。
最新の情報については公式HPを確認ください。(2022年4月)

結婚指輪をつける指に決まりはあるの?

結婚指輪をつける時に、どの指につけるのが本当は正しいのか、と考えたことはないでしょうか。この記事では、実際のところ結婚指輪はどの指につけるべきなのか、ということについて考えていくことにしましょう。

日本では、「左手の薬指」につけるのが一般的

日本では、結婚指輪は左手の薬指につけるものである、という認識がされています。周りを見ても、日常ではあまり結婚指輪を身につけない人はいるものの、ほかの指につけている、という人は少ないのではないでしょうか。このことから、日本では「左手の薬指に指輪をつけている=結婚している」というイメージを多くの人が持っています。

結婚指輪をつける指は、厳密には決まってはいない

しかし、普段結婚指輪をつけている人でも「なぜ結婚指輪を左手の薬指につけるのか」と聞かれると、明確にその理由を答えられない人も多いかもしれません。
実際のところ、結婚指輪は左手の薬指につけなければならない、と明確に決まっているわけではないのです。ただ、結婚式の指輪交換では相手の左手の薬指に指輪をつける、と決まっています。
そこで左手の薬指につけることから、自然の流れでそのままの指に結婚指輪をつけている、ともいえそうですね。

普段使いのしやすさでつける指を決めても問題ない

以上のことから、例えば右手の薬指や左手の中指など、左手薬指以外に結婚指輪をつけても全く問題はないのです。
仕事の関係で左手には指輪をつけにくかったりする場合もあるでしょう。また、指の太さが変わってしまったがサイズ直しが難しいデザインや素材の場合、ほかの指につけて使い続ける、といったケースも考えられます。

国によって結婚指輪をつける指が異なる

結婚指輪を左手の薬指につけるのは、実は世界共通の習慣ではありません。それぞれの国によってどの指につけるのかが異なります。

左手の薬指につける国

日本と同様、左手の薬指に結婚指輪をつける習慣があるのは、欧米や日本など。世界の中でも左手薬指に結婚指輪をつける国が最も多いとされています。

右手の薬指につける国

スペイン、ドイツ、オーストリアなどは、左手の薬指には婚約指輪をつけ、右手の薬指に結婚指輪をつけることが一般的とされています。

そのほかの指につける国も

インドや東南アジアの国では、手ではなく足の指に結婚指輪をつける習慣がある地域も。この習慣のある地域では、普段から手の指ではなく足の指に指輪をつけていることから、結婚指輪を足の指につけるのは自然の流れであったといえそうです。

結婚指輪をつける指に込められた意味

ここで、結婚指輪をつける指に込められた意味について、いくつかの言い伝えをご紹介します。

左手の薬指には心臓につながる血管がある、という言い伝え

古代ギリシャでは、「感情を司っているのは心臓である」そして、「左手の薬指には心臓につながる血管がある」という言い伝えがありました。このことから、左手の薬指に結婚指輪をつけることによって相手の心をつかめるという意味合いがあるとされています。

右手は血液の循環が始まる手である、という言い伝え

右手に結婚指輪をつける国もあるとご紹介しました。諸説あるものの、「右手は血液の循環が始まる手である」という言い伝えを重んじてきたことから、右手に結婚指輪をつける習慣が生まれた、という説があります。
また、「右手には正義が宿る」という言い伝えもあります。

「薬指」に関する中国の言い伝え

薬指に結婚指輪をつけることに関する、中国の言い伝えもご紹介します。
まず、両手の指先を合わせた状態から、中指だけを折り曲げて第二関節同士をくっつけてみましょう。そして親指・人差し指・薬指・小指をそれぞれ離してみてください。すると、薬指だけはどうしても離れないことがわかります。
中国では、「親指=親」「人差し指=兄弟」「中指=自分」「薬指=パートナー」「小指=子供」を意味すると言われており、薬指が離れないのは、パートナーとは生涯をともにする、という意味があるとされています。

左手の薬指につけるメリットもある

日本では左手の薬指に結婚指輪をつけます。ロマンティックな言い伝えが関係していると考えられているものの、左手薬指につけることによるメリットもあります。

右利きの場合、普段の生活を妨げにくい

右利きの人の場合、左手に結婚指輪をつけることにより普段の生活を妨げにくいというメリットがあります。
例えば文字を書くときやスマートフォンをさわるときなど、利き手に指輪をつけていると気になる場面は多くあるでしょう。家具などに指輪が当たって傷つけてしまうこともあるかもしれません。利き手と反対側の手に結婚指輪をつけることで、行動を妨げにくくなります。

左手の薬指につけることで紛失しにくい

左手の薬指は、すべての指の中で最も動きが少ない指とされています。手を振ったことがきっかけで指輪を紛失する人がいるように、動きが多い指ほど指輪が外れてしまう可能性が高くなります。
そこで最も動きが少ない左手の薬指に結婚指輪をつけることによって、紛失のリスクを少なくできるといわれています。大切な結婚指輪ですから、なくしてしまう可能性は少しでも減らすに越したことはありません。

指輪をつける指によって意味が異なる

指輪をつけるときには、なんとなくつける指を選んでいる人も多いのでは。しかし、指輪をつけるそれぞれの指には意味があるといわれています。意味を考えながら、どの指に結婚指輪をつけるのかを決めるのも楽しいかもしれませんね。

親指(サムリング)

「サム」とは英語で「親指」のこと。古代ローマの時代には、親指に指輪をつけることで願いが叶う、という言い伝えもあったのだとか。
特に右手の親指につけた指輪には「指導力を高める」「勇気をもたらす」という意味が、左手の親指の場合は「信念を貫く」「目的を実現する」という意味合いがあります。

人差し指(インデックスリング)

人差し指は、行動力を象徴する指とういわれています。
右手の人差し指は「意志を強くする」「集中力を高める」という意味を、また左手の薬指は「積極性を引き出す」といった意味を持っています。

中指(ミドルフィンガーリング)

中指は直感・ひらめきを象徴する指といわれます。
右手の中指は「邪気から身を守る」「行動力を発揮する」という意味を持ち、左手の中指は「協調性を高める」「人間関係を改善する」という意味があります。

薬指(アニバーサリーリング)

薬指は創造性を象徴しているといわれています。
右手の薬指は「心の安定」や「創造性を刺激する」という意味を持ちます。また、左手の薬指には「愛を深める」や「絆を深める」といった意味があります。

小指(ピンキーリング)

小指は「思いがけないチャンスを呼び込む指」であるとされています。
右の小指には「自分の魅力をアップする」という意味が、左手の薬指には「チャンスを呼び込む」「恋を引き寄せる」といった意味があります。

結婚指輪は、自分がつけ心地が良いと思える指に

ここまで説明してきたように、結婚指輪をつける指は厳密には決まっていません。そのため、自分がつけたいと思う指や、自然につけられる指を選ぶと良いでしょう。どの指につけるか迷ったら、それぞれの指が持つ意味を考えてみるのもおすすめです。

結婚指輪の選び方 結婚指輪の選び方